2011年6月29日水曜日

放射能から市民の健康を守ることを求める請願書

下記の請願書は、2011年6月23日、郡山市議会6月定例会において『採択』されたものです。

「採択となった請願については……郡山市に対する請願は、その処理の経過および結果の報告を求めます」(郡山市議会議長からの審議結果通知書より)

*********** 以下、引用 ***********

平成23年6月定例会審査分
請願第83号
請 願 書
平成23年6月16日
郡山市議会議長
熊 谷 和 年 様

郡山市台新  
志 田 守  

郡山市大槻町
井 上 利 男

紹介議員 蛇 石 郁 子
佐 藤 文 雄
橋 本 憲 幸


放射能から市民の健康を守ることを求める請願書


[請願趣旨]

 東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、空気、土壌、水、そして食物の放射能汚染が広がっています。先日のNHKのETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」は、土壌の放射能汚染の濃度が福島原発からの距離ではなく風向きや降雨・積雪・地形によって大きく左右され、一部に高濃度の汚染地域(ホットスポット)を作ることを丹念な調査で証明しています。さらに、福島県の野菜や淡水魚、梅からも基準値より高い放射性セシウムが検出されたことが報じられており、多くの市民が放射能汚染にさらされながら不安な生活を送らざるを得ない事態が続いています。

 こうした中、郡山市では他自治体に先駆けて校庭の表土除去等による放射線量の低減化や除染作業等が行われてきましたが、さらに、放射能から市民の健康を守るための措置、特に放射能の影響を受けやすい子どもたちの被曝を避ける為の具体的措置が必要であると考えます。

 上記の理由から、下記事項について請願いたします。

[請願事項]

1 学校・幼稚園・保育所と行政センターにモニタリングポストを設置し、建物内外、地面から1cm、50cm、1m、土壌、道路、駐車場など細かい調査をし、放射線量を保護者、近隣住民に公開すること。

2 子どもたちのスクリーニング検査及び甲状腺検査など長期的な調査と定期健康診断を行うこと。

3 土壌、水道水、井戸水の放射性物質の測定を行い、情報を公開すること。

4 空気、水、食物、土壌の放射線量を測定できる機器をそろえ、市民に無料で貸し出すこと。

5 学校、公園、公共施設及び放射線量が高い土地の除染を行うこと。

6 子どもたちの被曝量を低減するために、放射線量の低い地域への避難・疎開・サマースクール参加への支援を行うこと。

7 ホールボディカウンターを市で購入し、市民、特に子どもたちの内部被曝量を無料で測定すること。

8 上記に係る費用については東京電力と国に請求すること。

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