2014年5月14日水曜日

NHKワールド 放射能を描く漫画を相手にした福島県の抗議を世界に発信…



福島県 漫画の放射能描写に抗議
Fukushima protests manga depiction of radiation
訳注:画像は訳者により挿入

福島県は、長期連載の漫画を相手に2011年の原発事故による健康への影響の描きかたに関して抗議しました。
県は月曜日、小学館が発行する週刊コミック雑誌『ビッグコミック・スピリッツ』の劇画「美味しんぼ」に対して公式の苦情を申し立てました。
同誌428日号の漫画で、新聞記者ら主だった登場人物たちが福島第1原子力発電所を訪問したあと、鼻血を出しました。
月曜日発行の最新号では、漫画に原発立地自治体のひとつである双葉町の前町長と大学の准教授が登場し、主人公たちの鼻血が放射線被曝のせいであると断言しています。

彼らはまた、広大な地域から放射性物質を除去したとしても、福島県を居住適地にするのは不可能であるとして、福島県に住まないように人びとに訴えています。
福島県庁の担当者らは、そうしたコメントが漫画の筋書きが福島の実情を反映しているとの印象を読者らに与えかねないといいます。
担当者らは、そのようなコメントが不安を煽り立て、地域について根拠のない否定的な見方を醸成するので支持できないといいます。
双葉町は先週の水曜日、抗議文を小学館に送付しました。
出版社の担当者らは、同誌519日号に特集記事を組み、それに専門家らの見解とコメントに対する批評を掲載するといっています。その特集記事はまた、同社のウェブサイトにも掲載されます。
(訳注===国内向けNHKニュースはここまで===)
漫画の原作者、雁屋哲さんは「美味しんぼ」の内容に対する批判を拒否し、近い将来の同誌上で批難に反論するといっています。
雁屋さんは彼のブログの金曜日付け記事で、出版社に対して電話やEメールで抗議する人たちはお門違いをしていると述べました。
雁屋さんはまた、漫画の筋書きの全責任は自分にあると書いています。
雁屋さんは同じブログの今月はじめの記事で、福島で2年間にわたり収集した情報にもとづいて、筋書きを書いたと述べています。彼は、彼が真実に目をつぶり、一部の人びとに都合のよい嘘を書けとでも論難者たちはいうのだろうかと思うと書いています。
更新日:2014512

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