2015年8月18日火曜日

ロシア・ツデー「フクシマ惨事後、初の原発再稼働に抗議行動」


フクシマ惨事後、初の原発再稼働に抗議行動

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人びとは、全世界を恐怖に突き落としたフクシマ惨事から4年以上もたってから計画されている原発再稼働に抗議を表明して、川内原子力発電所と電力会社の本社の前で集会を開いた。


運転再開にまつわる重大な懸念のひとつは――フクシマ並みの破局的惨事の事態にさいする――避難計画が地元住民に公開されていないことである。

デモ隊が九州電力株式会社の本社前に集合したとき、抗議団を率いる著名な反核活動家、向原祥隆(むこはらよしたか)氏は、「原発の近くに学校や病院があるのですが、どうやって子どもたちやお年寄りを避難させるのか、だれもわたしたちに説明していません」と英紙ガーディアンに語った。

「大変な数の車、地滑り、道路や橋の被害のために、当然ながら、交通は行き詰まるでしょう」(出処リンク

201589日、九州電力川内原子力発電所の正門前で、再稼働に抗議するデモ隊は警官隊に止められた。© Issei Kato / Reuters

向原さんの懸念は多くの人たちが同じく表明するものであり、フクシマ危機が勃発した当時の総理大臣であり、抗議行動に参加していた菅直人氏もそのひとりである。

「わたしたちは原発を必要としていません」と、菅氏は集会で発言したとき、抗議団に話した。

フクシマの破局的惨事は「原子力は安全だ、安上がりだという神話を暴きだし、危険で高くつくことになってしまいました」と、元首相は付け加えた。

201589日、九州電力川内原子力発電所の再稼働に抗議する集会で、人びとはシュプレヒコールを張りあげた。© Issei Kato / Reuters

反核活動家たちは、再稼働の手続きにも不満を表明した。

朝日新聞によれば、集会世話人のひとりであるピースボート代表、吉岡達也氏は、「わたしには、なぜ操業が予定されているのか、理解できません」といった。

前日には川内原発の近くで、2,000人の人びとが再開に抗議して行進した。

川内原発の反応炉は、福島第一原発を壊滅させた20113月の地震とそれにつづいた津波以来で最初の再稼働例になる。
 九州電力株式会社は、同社の川内原発1号機が814日に発電を開始し、9月に全出力運転をはじめる予定であると発表した。もう1基の反応炉は10月に再稼働する予定である。

「当社は、引き続き、国の検査に真摯かつ丁寧に取り組むとともに、安全確保を最優先に、再稼働工程を慎重に進めてまいります」(出処リンク)と、九州電力は公式発表文に謳う。



安部首相は9月10日、反応炉は「世界で最も厳しい安全審査」に合格していると語った。

日本政府は、2030年の電力必要量の20パーセント以上を原子力で充当する目標を設定している。

フクシマ核事故は、国際原子力事象評価尺度のレベル7に相等する2番目の例である(チェルノブイリが最初の例)。

その事故の結果、かつて原子力が電力の30パーセントを賄っていたにもかかわらず、2013年に日本国内の核施設が完全に閉鎖された。

関係機関はいまだにフクシマ危機に対処し、メルトダウンによる汚染を封じ込めようとしている。

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