2016年3月8日火曜日

☢#フクシマ5周年☢放射能汚染地火災ニュースに見る、日本と海外のメディア報道の違い



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チェルノブイリ林野火災のあと
放射線レベルが急上昇

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ウクライナ北部、チェルノブイリ核発電所の損壊した4号炉を覆う石棺の全景。 (Reuters / Gleb Garanich) / Reuters


ウクライナの核査察官らは、損壊した核発電所の近辺地域で大規模に発生した林野火災によるチェルノブイリ立入禁止区域の放射線値の有意な上昇を検出した。

チェルノブイリ・ゾーン内の無人になったポレスコイの集落近辺では、空気が放射性元素セシウム137で汚染されている。ウクライナ国家核規制・査察庁(SNRI)は71日水曜日、空気中のセシウム137含有量が「基準を超える序列」(基準値の約10倍)に達したと発表した。

セシウム137は体内に蓄積し、白血病の発症原因になりかねないので、最も危険な放射性元素のひとつである。

しかしながら、SNRI当局は、ゾーンの近辺に居住する人びとやすぐ近くで火炎と戦った消防隊員らにありうる健康上の危険に関する情報を公開していない。同庁は、地域内の他の指標はすべて正常であると断言している。SNRIは、状況モニタリングの結果について、オンライン地図を閲覧するようにと提案している。


ウクライナ当局者らによれば、林野火災が630日、約130ヘクタールにわたる領域に燃え広がったという。ウクライナ国家非常事態対策庁は、完全鎮火には至っていないものの、もはや火炎は制御下にあると主張している。同庁は地域内に消防隊員117名を動員し、消化装備24組を投入した。


ヨーロッパ放射線リスク委員会の科学書記、クリストファー・バズビー氏は、「最悪のシナリオ――そして最もありうるシナリオ――は、プルトニウムとウラニウムの粒子が再浮遊する事態であり…直近地域における発癌数が少しばかり増加するでしょう」とRTに語った。


【ウクライナ発】数か月で2度目、チェルノブイリ緩衝地帯を焼きつくす林野火災

今回の火災は、今年に入ってチェルノブイリ核発電所の近くで発生した最初の林野火災ではなかった。4月初旬には、ゾーン内400ヘクタールの森林が炎上していたが、キエフの当局者らは、深刻な汚染はないと主張した。


だが、科学者らは、地域内の林野火災が破局的な重大事態を招きかねないと警告している。2014年のことだが、科学者たちの国際的な研究チームが論文を公開し、次のように結論づけていた――

「チェルノブイリ近辺の森林に発生すると想定する火災のシミュレーションの結果、セシウム137の放出は国際原子力事象評価尺度(INES)で格付けできるほど大規模になる。発癌数と死亡者数の推計値は、フクシマの予測値と比肩しうるものになると予想される」


チェルノブイリ核発電所は、1986426日の破局的な核事故によって破損した。チェルノブイリ核発電所の周辺地域に居住する人びとは、核汚染のために避難を余儀なくされた。同発電所は、ウクライナの首都、キエフから約100キロに位置している。



【クレジット】

RT International, “Radiation spikes after wildfire in Chernobyl exclusion zone,” posted on July 2, 2015 at;

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