2016年9月18日日曜日

アルジャジーラ【ニュース】福岡高裁那覇支部、米海兵隊航空基地の移設にGo!サイン

 NEWS JAPAN 2016917

裁判所、沖縄の米海兵隊航空基地の移設にGo!サイン
Japan court clears way for US Okinawa base relocation

裁判所は、普天間航空基地を人口希薄な沖縄北部に移設したいとする日本政府に有利な裁定を下した。

日本の裁判所が沖縄本島の米軍基地を移設する計画を是認し、この決定は駐留アメリカ軍の全面的な撤退を待望している地元住民の怒りを掻きたてるものと思われる。

日本政府は、人口稠密な居住地区にあって嫌われている普天間・海兵隊航空基地を本島北部の人口希薄な地区に移設したいと欲しているが、この計画は、沖縄県の翁長雄志知事をはじめ、地元住民の多方に反対されてきた。

県庁所在地、那覇市の裁判所判事は16日の金曜日、係争中の海面埋め立てにまつわる初の裁決として、日本政府に有利な決定を下したと法廷の報道担当が述べた。

時事通信の記事によれば、(福岡高裁那覇支部の)多見谷寿郎裁判長は、「普天間飛行場の被害を除去するには埋め立てを行うしかなく、県全体としては基地負担が軽減される」と判決文で指摘した。

沖縄県当局が、基地の移設――同盟国、米国の希望を叶えようとする日本政府の優先方針――を進めるために海面を埋め立て、土地を造成する計画を阻止した結果、紛争は翁長県県知事と安倍晋三内閣の双方が対抗訴訟を起こす経過をたどることになった。

翁長県知事は裁定が出たあと、沖縄県は最高裁判所に上訴すると地元メディアに語り、移設を阻止するために、できることはなんでもすると誓った。

日米両国政府は、当該航空基地を移設すると1996年に初めて提案した一方、同基地は――アジア全域における潜在的紛争に米軍部隊および軍用機が対処することを可能にする東シナ海の戦略的な島嶼――沖縄に立地する必要があると主張した。

米軍駐留の根源は、沖縄が日米両軍の激戦地になった第二次世界大戦の終結に遡り、その後、27年間の米軍占領がつづいた。

沖縄ではかねてより、粗暴な犯罪が大規模な抗議デモを煽ってきた。

1995年のこと、米軍人3名が12歳の少女をレイプするにおよび、数万人規模の人びとが集会を開いた。抗議行動の結果、米国政府はこの要塞化された島における米軍駐留規模の縮小を約束することを余儀なくされた。

2010年には100,000人近くの住民が、北部海岸の沖合に新基地を建造する計画に反対し、抗議集会に結集した。

米軍当局筋もまた、島内における自軍兵士らのふるまいが日米間安全保障同盟関係に対する日本国民の支持を蝕みかねないとして懸念を募らせている。

米国政府は今月、海軍兵による飲酒運転事故で住民2名が負傷したあと、基地外飲酒禁止令など、規制を発令している。

Source: Al Jazeera News And Agencies


【クレジット】

Aljazeera, “Japan court clears way for US Okinawa base relocation,” posted on September 17, 2016 at;

【時事通信】


米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事が是正指示に従わないとして、国が起こした違法確認訴訟の判決が16日、福岡高裁那覇支部であった。多見谷寿郎裁判長は、国の訴えを認め、翁長知事の承認取り消し処分は違法とした。

【結語】

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